精進料理

智積院茶寮の精進料理について

総本山智積院の正式名称は「五百佛山 根来寺 智積院」。紀州(現在の和歌山県)の根来寺の塔頭寺院(大寺院の中にある寺院)だった智積院は、故あって1601年(慶長6年)洛東の現在地に移りました。精進膳にある根来汁は、智積院へ脈々と続く伝統ある精進料理です。 仏さまにお供えしたものを具材にした汁物であずきが入っているのが特徴です。 智積院では中興の祖興教大師覚鑁の命日にあたる12月12日の法要の後に頂戴します。智積院茶寮桔梗では、この伝統料理を皆さまがご参拝の日にご提供いたします。

精進御膳 2,420 円

精進膳

季節の和え物・季節替わり・焚合せ・揚げ物・ご飯・香の物・根来汁・デザート

根来汁

根来汁

根來寺を開創した覚鑁(かくばん)上人が、お供えされていた野菜を使って振る舞ったとされている「かくばん汁」。

具材は根菜(大根・ごぼう・人参・蓮根・)のお野菜を使用しています。
智積院も新義真言宗、興教大師覚鑁さんの法灯を伝えています。同じ真言宗で豊山派、智山派と一山の総帥として派を構えていますが、その教学や密教理論の差などボクたち門外漢には理解の外ですが、いかに寺勢が凄いかは両山とも広い寺地を有していること。方や山容を抱え込み、方や街中で覇を誇り相当な寺勢を感じます。
高野山から和歌山、そして京都へ・・智積院の歩みを今に伝える〝根来汁〟。
明王殿のお不動さまにお供えされお加持された「あずき」を散らした温かく優しいひと椀。智積院ならではの落ち着いた朝をご用意しました。

仏教と強く結びついている精進料理

日本で食される伝統的な料理の1つに精進料理と呼ばれるものがあります。精進料理とはどのようなものなのかというと、肉や魚などを一切使わない、仏教と強く結びついている料理のことを指しています。精進とは仏教の用語で、美食や肉食を避けた上で、装飾や彩色により精神修行を行う意味があります。このようなことから修行の一環であることがわかるでしょう。精進料理の食材としては、精進物だけを使うのが一般的です。精進物とはどのようなものなのかと言うと、肉や魚介類を使わない植物性のことを指していて、野菜類や海藻、豆や木の実、果実などがこれに該当します。元は修行僧のための食事で行ったのですが、現在では四季折々の旬の食材を楽しむことができる健康食としても人気を集めています。

調理法や味付けのルール

なぜこのような精進料理が日本に伝わってきたのかと言うと、中国から仏教が伝来した際に一緒に伝わったものだとされています。平安時代にはすでに原型とされる食事が生まれたとされていますが、その時の内容は現在のように厳密な決まりはなく、魚や鳥等は禁止されてはいないという但し書きもあったのです。その後鎌倉時代に入ると肉類は一切食べてはならないと言う彩色のみのメニューが少しずつ定着し、現在に広まっていたともされています。 仏教においては料理の準備や調理、食事中のマナーや作法、後片付けに至るまで、すべての行動全般が修行の一環だと言う考え方があります。このような中で、食事に対して敬意を払う、整理整頓を心がける、どうぞお大切にする、食べる人の立場になることなどが大切であると説いています。調理方法は生と焼く、煮る、揚げる、蒸すの5つを用いることがルールとして定められていて、味付けも苦いと酸っぱい、甘いや辛い、塩辛いの5つに対し、素材の持ち味を生かすように薄味にすることが基本です。

食べる際の作法

精進料理は実は食べる際にも作法があります。宗派や時代により異なるため一概には言えないものの、基本的な作法として代表的なものを覚えておくことが大切です。まず最初に挙げられる事は、食べ物を口に入れたら箸を置いて、音を立てないことです。これは目の前の食べ物と向き合うことが重要だとされていて、食べることに集中することも修行の1つなのです。姿勢を正して座り、食器は両手で丁寧に扱うことにより、食べる所作は美しくなることでしょう。食べ終わったら器にはお湯やお茶を注ぎ飲み干すことで、器をきれいにし、残ったお米まで無駄にすることなく食することができます。このような作法により食べる所作が美しくなって、食事に集中することができるようになり、素材の味を堪能することができるのです。 精進料理には使ってはいけない食材があるのも事実です。その1つ目が動物性の食材です。肉や魚介、卵などのほか、牛乳やチーズなどの乳製品も動物から摂取されているものであるため、使ってはなりません。2つ目は臭いが強い野菜が該当します。にんにくやニラ、ネギやら今日などがこれにあたり、特になぎの仲間のことが挙げられます。これらは浴場や怒りの心を起こすものとして禁じられているのです。